音楽が鳴り響いた瞬間、本人の脳内にあるイメージと実際の筋肉の連動が断絶する。頭では右へ進むはずが、なぜか左足が天を仰ぎ、腕は祈りを捧げるような不可解な軌道を描く。その絶望的なまでのズレこそが、視聴者の笑いのツボを容赦なく突く。
彼らは決してふざけているわけではない。真剣そのものだ。眉間にしわを寄せ、プロの振付師から受けた指導を必死に身体へ叩き込もうともがいている。その真摯な姿勢と、出力される奇怪なムーブの乖離。汗まみれの表情に宿る哀愁が、単なる悪ふざけを超えた人間味あふれるドキュメンタリーへと昇華させているのだ。