性交渉を経験したことがある人なら誰でも感染する可能性がある。これがヒトパピローマウイルスの最大の懸念点だ。コンドームの着用は感染リスクを低減させるものの、皮膚同士の接触によっても伝播するため完全に防ぐことは難しい。感染したとしても大部分は自己免疫によって1〜2年以内に自然消失する。しかし、約10%の人ではウイルスが体内に長期間にとどまる持続感染に移行する。
持続感染を起こしたからといって、すぐに病気へと至るわけではない。数年から数十年という長い年月をかけて前がん病変である異形成が形成され、それが徐々に進行していく。無症状のまま進行するケースが多いため、定期的な検診と事前の防衛手段が不可欠とされる。感染の真相を知り、自分事として捉える姿勢が第一歩となる。