長渕家を支える母としての顔も、彼女の人生を語る上で欠かせない。夫妻の間には3人の子どもが誕生し、それぞれが独自の道を切り拓いている。なかでも長女の長渕文音は、両親の背中を追うように女優の道へと進んだ。
文音は映画や舞台で妥協のない演技を披露し、確固たる評価を確立しているが、その芯の強さや表現に対するストイックな姿勢には、母・志穂美悦子から受け継いだ強烈なDNAが息づいている。母として家庭を厳しくも温かく守り抜いてきた悦子の存在があったからこそ、子どもたちは表現者としての誇りを持ち、それぞれのフィールドで羽ばたくことができたに違いない。