『機動戦士ガンダム00』の思想的バックボーンを最も色濃く反映しているのが、L'Arc〜en〜CielとUVERworldが担当した楽曲群です。
L'Arc〜en〜Cielの「DAYBREAK'S BELL」は、草木も眠る夜明けに鳴り響く開戦の鐘を意味します。歌詞中では「ねぇ 貴方は優しい人 誰よりも…だから神様 どうか私の大切な人を守ってください」という悲痛な叫びが綴られており、自ら戦争の引き金を引くソレスタルビーイングの矛盾と、それに巻き込まれる人々の悲劇を完璧に捉えています。
一方、UVERworldが手掛けた2期OP「儚くも永久のカナシ」、劇場版主題歌「クオリア」、イメージソング「CHANGE」の流れは、まさに主人公・刹那の魂の進化そのものです。争いの哀しみを乗り越え、未知の生命体(ELS)との「対話」へと至る劇場版の結末において、「クオリア(心身で感じる質感・主観的体験)」という言葉を選んだTAKUYA∞氏の作詞センスは、監督の水島氏をも唸らせました。言葉を超えて心を通わせ合うという作品の到達点が、音楽によって完璧に結実しています。