日本の映像産業がドメスティックな枠を越え、グローバル配信プラットフォームへと大きく舵を切る中でも、彼女の存在感は際立っている。Netflixの世界的大ヒットシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』において、彼女は伝統と現代社会の狭間で揺れる忍びの母親・俵壮子役を怪演。鋭利なアクションと日常のユーモアを併せ持つ卓越した演技は、海外の批評家からも絶賛を浴びた。
地上波テレビドラマに留まらず、U-NEXTなどのストリーミングサービスで配信される意欲的なアート系映画や舞台作品にも果敢に挑戦し続ける。年齢を重ねるごとに増していく気品と、時に見せる冷徹なまでの眼差し。彼女のストイックな役作りは、共演する若手俳優たちにとっても生きた教科書となっている。
50代を迎えてもなお、決して過去の栄光に安住しない。常に新しい表現領域を開拓し続けるそのバイタリティは、家庭と仕事を一人で背負い続けてきたタフな人生経験に裏打ちされている。