子育て中の保護者から最も多く寄せられる悩みのひとつが、「同世代の子に比べて喃語が少ない」「なかなか『ばばば』と言わない」という成長への焦りである。しかし、発声の発達スピードには極めて大きな個人差があり、体を動かす発達(寝返りやハイハイ)にエネルギーが注がれている時期は、一時的に声が大人しくなるケースも珍しくない。
ただし、観察すべき重要なポイントが存在する。生後9〜10カ月を過ぎても目と目が合いにくい、大きな音に反応しない、あるいは呼びかけに対して表情の変化が全く見られないといった場合は、聴力障害や発達上のサポートが必要なサインかもしれない。焦る必要はないが、気になる点があれば乳幼児健診や小児科医へ早めに相談することが推奨される。