小布施が世界中から観光客を引き寄せる理由は、味覚の魅力だけにとどまらない。小布施町役場と地域住民が長年取り組んできた「町並み修景事業」と「オープンガーデン」の取り組みは、日本屈指の先進的なアグリツーリズム産業モデルとして結実している。
栗林が広がる田園風景と、瓦屋根の蔵や風情ある小路がシームレスにつながり、観光客は栗農家の営みを間近に感じながら散策を楽しむことができる。行政が景観と農業支援を一体化させ、生産者から和菓子職人、そして観光客へと至る持続可能なエコシステムを構築したことが、ブランドを単なる一過性のブームで終わらせない強さとなっている。