口座を持つユーザーにとって最も身近な関心事は、日々の取引コストと使い勝手だ。手数料体系の改定では、取引状況に応じた優遇プログラムの線引きが一段と明確になった。りそなグループの共通ポイントプログラムと連動し、給与受取口座の指定やアプリの利用実績に応じて、提携コンビニATMや他行宛振込手数料の無料回数が段階的に付与される仕組みが定着している。
統合によって得られた最大の恩恵は、関西全域に広がる圧倒的な拠点網と、グループ共通インフラの恩恵をフルに享受できる点にある。関西みらいフィナンシャルグループの強みを活かし、旧2行の強固な地盤を引き継いだことで、実店舗での対面相談と日常のデジタル取引が極めてスムーズに繋がるようになった。とりわけ平日の17時まで営業する店舗窓口の利便性は、仕事帰りの会社員や共働き世帯から高い評価を得ている。
ただし、手放しで喜んでばかりはいられない。見落としがちな落とし穴も確実に存在する。一定期間取引のない未利用口座に対する管理手数料の適用や、紙の通帳発行時にかかる発行手数料など、デジタルシフトを前提としたペナルティ的なコスト設定には注意が必要だ。無自覚に従来の感覚で窓口や紙通帳を使い続ければ、思わぬ出費を強いられることになる。賢く立ち回るための第一歩は、完全なペーパーレス化とアプリへの移行を受け入れることだ。