近年の日本のテレビドラマにおいて、大きな転換点となったのが宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演の社会派コメディ『不適切にもほどがある!』だ。昭和のコンプライアンス無視な熱血教師が令和にタイムスリップし、現代の過剰な自粛ムードや言葉狩りに問いを投げかける挑戦的な構造は、笑いと涙を交えた極上のヒューマンドラマとして大きな反響を呼んだ。
時代が変わっても色あせない人間関係の本質を描く手腕は、今の金曜枠の精神的支柱となっている。過剰に整えられた現代社会に対して、時に毒を交えつつ優しく寄り添うドラマ作り。その血脈は、現在放送中の新作たちにもしっかりと受け継がれている。