Q1:ボブスレーのスーツ破れハプニングは、ジリアン・クック選手以外にも起きているのですか?
A1:はい、決して彼女だけの特異な事例ではありません。2014年ソチ冬季五輪直前の調整期間中にも、アメリカ代表選手がトレーニング中にスーツのお尻部分を破断させるトラブルが報じられています。極寒のなかで極限までタイトなウェアを着用し、限界まで前屈するため、トップレベルの現場では常に紙一重のリスクとして認識されています。
Q2:なぜボブスレー選手の下半身はあんなに筋肉が発達しているのですか?
A2:スタートダッシュの数秒間で、自重とソリを合わせた数百キログラムの重量を氷上で急加速させる必要があるためです。陸上短距離選手やパワーリフティング出身のトップアスリートが転向して競技に挑んでおり、推進力を生み出す最大のエンジンである大臀筋とハムストリングスが極限まで鍛え抜かれています。
Q3:現在の最新スーツでも、同じような破裂事故は起きるのでしょうか?
A3:現代ではリスクが劇的に低減しています。2010年代の事故を教訓に、国際ルール(IBSF)の改定や素材工学の飛躍的な進化が進みました。現在のスーツは3Dボディスキャンデータを用いてカッティングされ、強いテンションがかかる股関節・殿部周りには引裂強度の高い高伸縮パネルが複合配置されているため、同様の破断は極めて発生しにくくなっています。