Q1:現代の株式市場でも昔のような大規模な仕手筋は存在するのですか?
A1:証券取引等監視委員会(SESC)による監視システムや金融商品取引法の罰則が大幅に強化されたため、昭和の「誠備グループ」のような大規模組織が公然と相場操縦を行うことは困難です。しかし、SNSでの影響力を利用した事実上の買い煽りや、小規模なグループによる短期的な低位株の仕掛けは形態を変えて現在も散発的に発生しています。
Q2:仕手株に巻き込まれて暴落に遭遇した場合、どう対処すべきですか?
A2:仕手筋が売り抜けた後の銘柄は、買い手が完全に不在となりストップ安比例配分が続くケースが多いため、気づいた時点で迷わず成行売り注文を出し、脱出を最優先することが鉄則です。ナンピン買い(平均購入単価を下げる追加購入)は傷口を広げる極めて危険な行為となります。
Q3:是川銀蔵氏はなぜ「仕手筋」ではなく「伝説の相場師」と呼ばれることが多いのですか?
A3:是川銀蔵氏は人為的な株価吊り上げや風説の流布ではなく、徹底した資源・鉱山調査やマクロ経済の動向分析に基づき、割安な時期に大量取得して実需の回復を待つ手法をとっていたためです。市場の買い占めという意味で仕手戦の文脈で語られることは多いものの、本質はファンダメンタルズを極めた相場師として区別されています。