Q1:サラブレッドが一番速いスピードを出すのはレースのどの瞬間ですか?
A1:レースの形態によって異なります。平坦な短距離スプリント戦では「スタートから1ハロン(200m)を過ぎて勢いに乗った300m〜500m地点」、中長距離戦では「最後の直線、残り400mから200m標識にかけての追い比べの瞬間」に最高速度を記録する傾向があります。特に緩やかな下り坂が設けられている京都競馬場の第3コーナーから直線入り口にかけては、位置取りを押し上げる際に瞬間的な超高速ラップが刻まれます。
Q2:ばんえい競馬の馬や乗馬用ホースの時速はどれくらいですか?
A2:最大1トンもの鉄ソリを曳いて障害を越える北海道の「ばんえい競馬」の競走馬(ばん馬)は、平均時速およそ時速2km〜3km(人間がゆっくり歩く速度程度)で走ります。一方、一般の乗馬クラブで見られるサラブレッドや中間種の「並足(なみあし・常歩)」は時速約6km、「速歩(はやあし)」は時速約15km、「駆歩(かけあし)」は時速約20km〜30kmです。時速60km以上の「襲歩」は、過酷な訓練を積んだ競走馬と騎手のみが到達できる特殊な領域です。
Q3:騎手が落馬して誰も乗っていない「カラ馬」のほうが軽くなって速く走れますか?
A3:斤量(約50kg〜60kg)の負荷がゼロになるため物理的な加速ポテンシャルは向上しますが、レース全体で見ると速くゴールできるとは限りません。騎手の指示やコーナーリングのコントロールを失ったカラ馬は、外ラチ沿いに大きく膨らんで走行距離のロスを作ったり、ペース配分を無視して暴走した末にスタミナを切らして減速することが大半です。ただし、直線で馬群に沿ってスムーズに併せ馬の形になった場合、驚異的な末脚で先頭板を駆け抜ける姿が目撃されることもあります。
Q4:競走馬の走破スピードは昔と比べて年々速くなっているのですか?
A4:走破タイムの基準は確実に向上しています。かつて芝2000mで2分を切るタイムは「驚異のレコード」と称されましたが、現在では馬場造成技術の飛躍的進化、エアレーション作業によるクッション性の向上、運動生理学に基づいた育成・調教理論の標準化により、1分56秒〜57秒台の決着も珍しくありません。馬自体の骨格強度の限界はあるものの、環境とコンディショニングの進化によって「高速巡航を維持できる時間」は確実に伸びています。