ファンや球界OBの間で定期的に議論されるのが、清原和博の球界復帰、そして将来的な監督就任の可能性です。NPB通算525本塁打、歴代5位という圧倒的な実績を持つレジェンドの復権を望む声は根強く存在します。しかし、現場のシビアな視点と興行ビジネスの現実を照らし合わせると、そこには極めて高いハードルが立ちはだかっています。
報道各社の取材や球界関係者の証言を総合すると、球団の顔となる一軍監督への就任は2026年時点でも現実的ではありません。現代のプロ野球ビジネスにおいて、親会社が上場企業である球団にとって、薬物事案の過去を持つ人物をトップに据えるコンプライアンスリスクは極めて重い判断となるためです。
しかし、「春季キャンプの臨時打撃コーチ」や「二軍・三軍の育成アドバイザー」といった限定的な指導者としての復帰ルートは十分に開かれています。特に、西武ライオンズの黄金期を支えた同僚たちや、中日ドラゴンズ時代に清原氏を招聘した立浪和義氏のように、清原氏の類いまれな打撃理論と野球観を後世に伝えたいと願う指導者は少なくありません。段階を踏んだ現場復帰こそが、最も現実的かつ持続可能なシナリオと言えます。