中央線「通勤快速」はなぜ消えた?廃止の真相と現在ダイヤを徹底検証

中央線「通勤快速」はなぜ消えた?廃止の真相と現在ダイヤを徹底検証

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これほど高い人気を誇っていた通勤快速が、なぜ2020年3月ダイヤ改正で全廃となったのか。JR東日本における種別変更の真相を精査すると、過密ダイヤゆえの深刻な課題が浮かび上がってきます。

第一の理由は、国分寺駅への極端な混雑集中です。通勤快速は通過駅が多い反面、通過駅への乗り換え客がすべて国分寺駅のホームに滞留する構造を生み出していました。夕方ラッシュ時の国分寺駅では、通勤快速から各駅停車の快速へ乗り換える客と、後続の特快を待つ客が交錯し、ホーム上の危険度が年々高まっていたのです。

第二の理由は、線路容量の限界と列車間隔の歪みです。前の列車を追い越せない中央線の線路配線上、快速と通勤快速の速度差によって後続列車が駅手前で信号待ち(いわゆるダンゴ運転)を余儀なくされ、結果として路線全体の遅延を誘発していました。

第三の理由は、種別体系のスリム化と等間隔運行への転換です。JR東日本は夕方ラッシュ時の運行パターンを「中央特快」と「快速」のシンプルな組み合わせに統合。全体の運行間隔を均等化することで、路線全体の平均混雑率を下げる判断を下しました。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。