知恵袋や大手匿名掲示板、X(旧Twitter)などのWebコミュニティを定点観測すると、「成人しているのに解除ボタンが押せない」「中古で買った端末が制限されている」といった切実な叫びが連日投稿されています。ある20代の社会人男性は、ITmediaなどのユーザー投稿欄において次のようなリアルな困惑を吐露していました。
「就職を機に実家を出て一人暮らしを始めたのですが、急に検索エンジンの画像検索で一般的な医療用語や海外ニュースの現場写真が表示されなくなりました。設定を開くと『管理者によってロックされています 解除』の文字が出て操作不能。原因を何日も調べた結果、高校時代に親が設定したファミリーリンクのファミリーグループから自分自身が離脱できておらず、親のアカウント側で保護者制限が生きたままになっていたことが判明しました。成人していてもグループ内にいるだけで制限が続くのは完全に盲点でした」(20代男性・会社員の手記より)
また、中古スマートフォンを購入したユーザーの間でも特有のトラブルが表面化しています。前の持ち主がMDM(モバイルデバイス管理)プロファイルを削除しきっていなかったり、法人リースアップ品が市場に流出した端末であったりした場合、端末の深層設定に企業のセキュリティプロファイルが残留しており、個人のGoogleアカウントでログインしてもセーフサーチの解除が弾かれるという事例が報告されています。
現場の調査で浮き彫りになったのは、「利用者は自分がどのレイヤーで縛られているのかを直感的に判別できない」という点です。端末側のOSなのか、Googleのアカウント情報なのか、あるいは契約している回線プロバイダなのか。問題の切り分けができていないことが、長期間にわたり不自由な検索を強いられる最大の要因となっています。