指先をセンサーに置くだけで血管の状態がわかる背景には、光学センサーを用いた「加速度脈波(APG: Accelerated Plethysmogram)」解析技術があります。心臓が血液を全身へ送り出す際、動脈にはリズミカルな圧力変化(脈波)が生じます。血管健康度測定機器の仕組みは、指先の毛細血管に赤外光を照射し、血液中のヘモグロビンが光を吸収する度合いの変化から脈波波形を捉えるというものです。
心臓から押し出された血液の波(前進波)と、血管分岐部などで跳ね返ってくる波(反射波)が重なり合うパターンを2階微分したものが加速度脈波です。血管がしなやかで弾力性に富んでいる若年層では反射波が緩やかに戻る一方、動脈硬化が進んで血管壁が硬くなると反射波が素早く戻り、波形が鋭く変化します。血管年齢の測定原理は、この波形パターンを膨大な臨床データベースと照合し、何歳相当の血管弾力性に該当するかをスコアリング処理しています。