大手クチコミサイト、コスメレビューアプリ、SNS上に蓄積された膨大なユーザーの投稿を分析すると、評価は明確に二極化しています。その分水嶺はどこにあるのか、実際の利用者の証言とサロン現場のリアルな観察記録を照合しました。
好意的なレビューを寄せる層の多くは、「ブリーチや縮毛矯正を繰り返して毛先がテロテロに柔らかくなっていた」「加齢とともに髪が細くなり、頭頂部のボリュームが潰れていた」というユーザーです。「使い始めて3日ほどで毛先にしっかりとした芯が戻り、ドライヤー後の広がりが半分以下に抑えられた」「湿気の多い雨の日でも、アホ毛が浮き上がりにくくなった」といった具体的な手応えが報告されています。内部の密度が著しく低下していた髪にとって、ケラチンの補充は劇的な回復力をもたらします。
一方、強い不満を訴える声には共通した特徴が見られます。「太くて硬い剛毛に使ったら、針金のように突っ張って手ぐしが通らなくなった」「香りは良いが、洗っている最中から毛先がキシキシときしんで指が止まる」といった声です。取材に応じた都内トップサロンのシニアスタイリストは、カウンセリング現場での実態を次のように明かします。
「お客様から『話題のケラチンシャンプーを使ったら髪がバサバサになった』と相談されるケースの8割以上は、もともと髪が健康でキューティクルが詰まっている方か、撥水毛(水を弾きやすい硬い髪)の方です。ケラチンはハリやコシを生み出す成分なので、すでに硬さのある髪に重ねれば当然ながら余計に硬化します。さらに市販のケラチンシャンプーは、泡切れを良くするために脱脂力を高めに設定している製品も多く、髪の油分だけが奪われてタンパク質が突っ張るという最悪のコンディションに陥っているケースが目立ちます。」