なぜ泣ける?エンテイ映画『結晶塔の帝王』が歴代屈指の名作と呼ばれる3つの理由

なぜ泣ける?エンテイ映画『結晶塔の帝王』が歴代屈指の名作と呼ばれる3つの理由

なぜ泣ける?エンテイ映画『結晶塔の帝王』が歴代屈指の名作と呼ばれる3つの理由に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

長年ネットコミュニティなどで議論されてきたトピックの中に、「エンテイは悪役だったのか」「アンノーンはなぜ悪意を持って破壊行動をしたのか」という論点があります。しかし、劇中の設定資料や公式プロットを精査すると、そこには大きな誤解が存在します。

まず第1の誤解として、エンテイは決して「サトシたちの敵」として生まれたわけではありません。エンテイの行動原理は100%「ミーの幸福と安全の確保」のみで駆動していました。母親を欲しがれば母親を連れてきて、大人のトレーナーになりたがればその願いを叶え、外部からの侵入者を排除しようとしたのも少女を守る防衛本能に過ぎません。ラストシーンでアンノーンが暴走しミー自身を呑み込もうとしたとき、エンテイは自らの存在が消滅することを承知の上でアンノーンの結界へと特攻します。「私はミーの父親だ」と叫びながら結晶を打ち破る姿は、悪役どころか究極の献身を見せる守護神そのものでした。

第2の誤解は、出現したエンテイが「伝説のポケモン実体そのもの」であるという誤認です。ゲーム設定における伝説のポケモン・エンテイは火山から生まれたとされる実在の存在ですが、映画に登場した個体は「ミーが父シュリー博士の面影を重ねた絵本の中のエンテイ」をアンノーンが物質化した純粋な幻影です。だからこそ、ミーが「本当の現実」を受け入れ、アンノーンの力が鎮まった瞬間に、エンテイもまた光の粒子となって消え去らざるを得ない運命を背負っていました。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。