なぜ世界中から才能が集まりながら、多くの実力者が夢破れて去っていくのか。その最大の理由は、米ツアー独特の参入障壁と過酷な足切りシステムにあります。
まず立ちはだかるのが、秋から初冬にかけて開催される「Qシリーズ(予選会)」です。Qシリーズ予選会突破条件は年々厳しさを増しており、複数ラウンドに及ぶ合計ストローク勝負で上位25位タイまでに入らなければ、翌シーズンの優先出場資格(カテゴリー14以上)を得ることはできません。極度のプレッシャー下で6日間・108ホールに及ぶ長丁場を戦い抜く体力とメンタルは、並大抵のものではありません。
さらに難関なのが、ツアー参戦後の「シード権獲得ライン」です。米ツアーでは年間のポイントランキング(CMEグローブ・ポイント)で上位80位以内に入らなければ、翌年のフルシード権を維持できません。81位から100位までの選手には条件付き出場権が与えられますが、出場可能な試合数が大幅に制限され、スケジュール調整すら難航することになります。