今回の対決において、なぜ終盤に票が劇的に動いたのか。大手メディアの音楽担当記者や番組制作関係者の証言、当日のタイムラインを丹念に検証すると、明確な「ゲームチェンジャー」が存在していたことが浮かび上がってきます。
前半戦から中盤戦にかけては、圧倒的なボーカルスキルを誇る紅組の実力派ソロシンガー陣や、世界的ヒットを記録したガールズグループの華麗なパフォーマンスがSNSのトレンドを席巻していました。「今年は紅組の圧勝ではないか」という空気がタイムライン上にも漂っていたのは事実です。
潮目が劇的に変わったのは、午後11時を回ったクライマックスでした。白組が送り込んだロックバンドの魂を揺さぶる生演奏と、会場全体を巻き込んだボーイズグループの規格外の熱狂が、お茶の間の空気を一変させました。テレビの前の視聴者が「今すぐdボタンを押さなければ」と駆り立てられるような一体感が生み出されたのです。受動的に歌を聴く時間から、能動的に参加する時間へと空気を塗り替えた瞬間最大風速の爆発力――これこそが、最終投票直前に白組へ票が雪崩を打った最大の要因でした。