暗所恐怖症の苦しみは、当事者以外にはなかなか理解されにくい孤独を伴います。SNS、大手掲示板、Q&Aサイトに寄せられる暗所恐怖症 ネットの反応 克服体験談を検証すると、単に「夜が怖い」という感情を超えた、対人関係や社会生活での切実な摩擦が浮き彫りになります。
ネット上のコミュニティで特に多く見られるのは、パートナーとの同棲や結婚に伴うトラブルです。「夫は真っ暗でないと眠れないが、私は豆電球すら怖くて間接照明を消せない。毎晩のように寝室の明るさを巡って口論になり、結局別室登校ならぬ別室就寝になった」という告白や、「友人との旅行で大部屋に泊まった際、みんなが消灯したあとに息苦しさと吐き気でパニックになり、トイレに逃げ込んで朝まで過ごした」という手記が後を絶ちません。
また、出張先や旅行先のホテルにおける「カードキー連動の照明システム」への恐怖も典型例です。「カードを抜くと部屋が完全な暗黒になるため、夜中に誤って抜けないようテープで固定している」「夜間の避難経路が気になって朝まで一睡もできない」といった声は、暗所恐怖症が生活の自由度をいかに奪っているかを如実に物語っています。「怖がり」という一言で片付けられ、周囲から「子どもっぽい」と嘲笑された経験が、当事者の自己肯定感を著しく低下させている現実が見て取れます。