膝裏に触れた際、ゴルフボールや水風船のようなぷにぷにとした感触がある場合、筋肉以外の病変を疑う必要があります。
成人で最も頻度が高いのがベーカー嚢腫(のうしゅ)です。これは関節液が膝裏の滑液包に異常に溜まる病気で、主なベーカー嚢腫の症状として「膝裏の圧迫感」「正座ができないほどの張り」「曲げ伸ばしの制限」が挙げられます。膝の裏にしこりがあり押すと痛い状態を長期間放置すると、嚢腫が破裂してふくらはぎ全体に炎症が波及することもあるため注意が必要です。
また、中高年以降で増える変形性膝関節症では膝裏の違和感が初期サインとして現れるケースが少なくありません。軟骨のすり減りによって関節内で炎症が起き、その余分な関節液が膝裏へ流れ込むためです。さらに、免疫反応や血行不良によって膝裏のリンパの腫れが痛い場合もあり、単なる筋肉痛と決めつけずに触感の異常を見逃さない姿勢が求められます。