結論から言うと、冬虫夏草の正体は昆虫に寄生するキノコ(真菌類の一種)です。
自然界において、地中に生息する「コウモリガ」などの幼虫の体内に冬虫夏草菌の微細な胞子が侵入・寄生することからすべてが始まります。秋から冬にかけて、菌糸は幼虫の体内の栄養分をじっくりと吸収しながら増殖。幼虫の内部は菌糸で満たされ、外見の形を保ったまま死んでミイラ化(菌核化)します。
そして春から初夏を迎え地温が上昇すると、死んだ幼虫の頭部付近から角のような棒状のキノコ(子実体)が地面を突き破って生えてきます。「冬は地中で虫の姿をしており、夏になると草(キノコ)になって現れる」という神秘的なサイクルから、その名が名付けられました。生薬として用いられる冬虫夏草は、この「乾燥した幼虫の殻」と「そこから生えたキノコ」が一体になったものを指します。