急な足のつりに対して、第一選択として名高い処方が芍薬甘草湯です。漢方薬は「長く飲み続けて体質を改善するもの」というイメージを持たれがちですが、この処方は例外的に数分から10分程度で効果を発揮する即効性の高さが際立っています。
医療現場では「ツムラ芍薬甘草湯エキス顆粒(医療用:ツムラ68番)」として頻繁に処方されるほか、薬局では「クラシエ芍薬甘草湯」や小林製薬の「コムレケア」などの一般用医薬品として手軽に入手できます。
構成生薬は極めてシンプルで、名前の通り「芍薬(シャクヤク)」と「甘草(カンゾウ)」の2種類のみです。芍薬に含まれるペオニフロリンが神経伝達を遮断して筋肉を緩め、甘草に含まれるグリチルリチンが筋小胞体へのカルシウム流入を抑えることで、筋肉の痙攣を急速に鎮めます。西洋薬の筋弛緩薬に匹敵するスピード感で痛みの元を断つ点が、多くの愛用者やアスリートから絶大な信頼を集める理由です。