須王環という強烈な個性を命を吹き込んで演じた歴代キャストたちの歩みも、作品の歴史を語る上で欠かせません。
アニメ版で須王環を演じた声優・宮野真守にとって、本作は名実ともにブレイクを決定づけた伝説的な出世作です。宮野は環の過剰なテンションのコメディ演技から、胸に秘めた憂いを感じさせるシリアスなトーンまで見事に演じ分け、その後のトップ声優・俳優としての地位を確立する大きな礎となりました。
また、2011年のTBS系ドラマおよび2012年の映画版で実写版・須王環を演じた山本裕典の好演も広く知られています。少女漫画原作の実写化において難度の高い「金髪の王子様キャラクター」を、持ち前の運動神経とコメディセンスで嫌味なく成立させ、高い評価を集めました。
2020年代に入ってからもミュージカル『桜蘭高校ホスト部』が上演され、新たな若手実力派キャストが環のスピリットを継承。時代やメディアの形が変わっても、その華やかで温かいキャラクター性は色褪せることなく愛され続けています。