室内でも命を奪う低体温症の罠!見逃せない初期症状と正しい応急処置

室内でも命を奪う低体温症の罠!見逃せない初期症状と正しい応急処置

室内でも命を奪う低体温症の罠!見逃せない初期症状と正しい応急処置の総合ガイドを解説します。最新トレンドが詰まっています。

低体温症とは、恒温動物である人間の深部体温(中核体温)が、生命活動を正常に維持できる下限である35℃以下に低下した状態を指す。体温には皮膚の表面温度である「皮膚体温」と、脳や心臓、肝臓など重要臓器の「深部体温」がある。通常、肝臓などの中核部は約38℃前後に保たれているが、寒冷刺激やエネルギー産生の低下によってこれが35℃を割り込むと、生体機能が急速に失調していく。

日本救急医学会などの知見に基づき策定された「偶発性低体温症 ガイドライン」においても、山岳遭難だけでなく都市型・屋内型の発症リスクが強く警告されている。屋内で発症する低体温症 室内 原因の筆頭は、室温10℃以下という過酷な室内環境の放置だ。しかし、環境要因だけではない。背景には以下のような複合的な身体的リスクが潜んでいる。

まず挙げられるのが、低栄養状態(栄養不良)や低血糖による熱産生不全だ。体内で熱を生み出す燃料が枯渇している場合、平温の部屋であっても体温を維持できない。さらに、高齢者に多い重症感染症(敗血症)では、免疫応答の破綻から発熱ではなく逆に体温低下を引き起こすケースが知られている。また、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患や、脳血管障害、向精神薬・睡眠薬の服用による体温調節中枢の抑制も発症を強力に後押ししてしまう。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。