テレビ局のスタジオやロケ現場では、視聴者の目に見えない部分で極めて周到な防護策が講じられています。お笑い芸人の体張りが成立するのは、鉄壁の舞台裏が存在するからです。
過去にバラエティ番組で体を張った女性芸人たちが、自著や回顧録、トーク番組で語った証言によると、激しい動きを伴うロケでは女芸人のネタ衣装の下に専門のスタイリストが施す「絶対露出防御策」が施されています。
具体的には、医療用レベルの高密着粘着テープで胸部を固定した上で、厚手のシリコン製ニップレスを装着。さらにその上から、激しく引っ張られても絶対にずれないスポーツ用アンダーウェアを二重に着用します。衣装が破れる・脱げるといった演出がある場合でも、露出するのは肌色の頑丈なインナーであり、素肌が直接外気に触れることはありません。
大手キー局のベテラン美術スタッフの証言でも、「万が一の事態が起きれば、番組の打ち切りはもちろん、数千万円から億円単位のスポンサー違約金が発生する。スタイリストもプロデューサーも、衣装チェックには数重の安全確認を行っている」と語られています。芸人が見せる「あわや大惨事」という表情や叫びは、徹底的な安全圏が確保されているからこそ放てる、高度に洗練されたプロフェッショナルな演技です。