オンラインのコミュニティや手記に寄せられる当事者の告白を精査すると、多くの人が「周囲に迷惑をかけてはいけない」という過剰なプレッシャーからパニックを悪化させている実態が浮かび上がります。
「羽田発の便で急に息ができなくなり、座席で過呼吸になりかけた。だが、搭乗時に『実はパニック障害の気があり不安です』と伝えていたため、客室乗務員の方がすぐに冷たいおしぼりと水を持ってきて、隣で『揺れても機体は安全ですから、ゆっくり息を吐きましょう』と静かに声をかけてくれた。あの声かけがなければ失神していたと思う」(30代会社員・ブログ手記より)
大手航空各社の訓練マニュアルには、パニック発作や過呼吸を起こした乗客への応対プロトコルが標準化されています。CAは保安要員としての高度な医療訓練を受けており、袋を使った再呼吸法が現在は推奨されないことや、背中をさすりながら呼気を誘導する具体的な対処法を熟知しています。恥ずかしがらずに搭乗時の改札機や機内ドア付近で「少し飛行機が苦手で緊張しています」と一言伝えるだけで、監視とサポートのセーフティネットが敷かれます。