渋谷で「本格豚骨」を掲げるラーメン店は決して少なくありません。その中で、なぜ博多食堂渋谷店がRettyで実名オススメが60件以上集まるなど、グルメ層から突出した支持を集め続けているのか。その真相は、徹底して「長浜の屋台・大衆食堂のDNA」を忠実に再現している点にあります。
首都圏でありがちな「背脂ギトギトで濃口醤油をガツンと効かせたアレンジ豚骨」とは一線を画し、博多食堂のスープは豚骨特有の豊かなコクを持ちながらも、口当たりはシルキーで驚くほど軽やかです。骨の髄から抽出されたコラーゲンが乳化しつつも、重たさを感じさせない絶妙な火加減で炊き上げられており、最後の一滴まで飲み干せるキレが存在します。
これに組み合わされるのが、低加水の極細ストレート麺です。本場から直送される麺は、茹で時間を秒単位で調整する「バリカタ」や「ハリガネ」で注文することで、パツンと歯切れの良い独特のコシと小麦本来の芳醇な香りを放ちます。スープをしっかりと持ち上げ、噛むたびに豚骨の旨味と麺の風味が口いっぱいに広がる快感は、まさに現地福岡の屋台そのものです。
さらに、同店の真骨頂と言えるのが「替え玉」を前提とした味のレイヤード構造です。1玉目は純粋にスープと麺の調和を味わい、替え玉を投入した2玉目からは卓上に常備されている辛子高菜、紅生姜、すり胡麻、生ニンニクを自在に投入することで、自分だけの一杯へとカスタマイズしていく楽しみが用意されています。