ネット上の簡易解説記事では「ブランケットステッチとボタンホールステッチは名前が違うだけで同じもの」と説明されているケースが散見されますが、これは明白な誤解です。
ボタンホールステッチは、切り込みを入れた布端がほつれないよう、針先に糸を2回巻きつけたりループの内側で結び目(ノット)を形成して硬いエッジを作ります。一方、ブランケットステッチは毛布の縁を柔らかく保護・装飾するために生まれた技法であり、結び目を作りません。フェルトマスコットやベビー用品にボタンホールステッチの結び方を用いると、縁がゴワゴワと硬くなり、丸みのある柔らかなシルエットが損なわれてしまいます。用途の特性を正しく理解し、適したステッチを選択することが肝要です。