自然な陣痛を待つ期間にも、医学的な安全基準が定められています。妊娠42週0日以降は「過期妊娠」と呼ばれ、胎盤機能の低下や羊水の減少、胎便吸引症候群などのリスクが上昇します。
そのため、日本の多くの産院では妊娠41週0日〜41週6日の間に入院し、誘発分娩を実施する方針をとっています。
誘発分娩の一般的な流れは以下のステップで進められます。
まず、子宮口の開き具合(頸管熟化度)を診察します。子宮口がまだ硬く閉じている場合は、ラミナリアやミニメトロ(吸水性素材や医療用バルーン)を挿入し、機械的に子宮口を押し広げる前処置を一晩かけて行います。
子宮口がある程度開いた段階で、陣痛促進剤(オキシトシンまたはプロスタグランジン点滴)を微量から投与開始します。胎児心拍数モニター(分娩監視装置)で赤ちゃんの心音と子宮の収縮強度を常時確認しながら、数分単位で点滴量を微調整し、自然陣痛に近い規則的な陣痛へと導いていきます。