医療従事者の間でも、患者を「疾患を抱えた身体」としてではなく「一人の人間」として丸ごと支援するホリスティック看護やケアの実践が浸透しています。
東洋医学には古くから「心身一如(しんしんいちにょ)」という言葉が存在します。心と身体は表裏一体であり、精神の緊張が胃腸の不調や筋肉の凝りを招き、肉体の疲弊が気分の落ち込みを引き起こすという考え方です。看護の現場では、バイタルサインの管理だけでなく、患者の精神的不安の傾聴、心地よいアロマを用いたタッチケア、痛みを和らげるリラクゼーション法などを組み合わせ、患者自身の治癒意欲を支えるホリスティックケアが導入されています。
治療の主体はあくまで患者自身であり、医療者はその回復プロセスを支えるパートナーであるという関係性の構築も、このアプローチが支持される大きな理由です。