世界の血液型割合は日本と大違い!最多O型の秘密と偏る理由を解明

世界の血液型割合は日本と大違い!最多O型の秘密と偏る理由を解明

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インターネット上で頻繁に語られる「ブラジルや中南米の先住民はO型が100%である」という説は、都市伝説ではなく遺伝学的事実に基づいています。アマゾン奥地に暮らすヤノマミ族などの純血統の先住民集団を調査した疫学研究では、実際にABO型検査でO型が100%を記録した事例が複数報告されています。

この現象をもたらしたのは、進化生物学で言う創始者効果(ファウンダー効果)と遺伝的ボトルネックです。氷河期末期にベーリング海峡(ベーリング地峡)を渡ってアメリカ大陸へ到達した最初期の移動集団は、ごく少数の血族集団でした。その集団内にたまたまO型の遺伝子しか存在しなかったか、あるいは南米大陸への移動過程における梅毒などの感染症流行によってA型やB型の個体が淘汰され尽くした結果、O型のみが固定化されたと結論づけられています。

一方、海外の医療現場や日常生活に視点を転じると、日本とのカルチャーギャップは衝撃的です。欧米に滞在する日本人駐在員や留学生が現地病院で問診を受ける際、次のような実態に直面します。

「現地の医師に『私はA型です』と伝えてもカルテにそのまま記載されることは絶対にありません。彼らにとって重要なのは性格診断のネタではなく、即時輸血できるかどうかのRh型を含めたクロスチェックです。実際、欧米の友人に血液型を尋ねても『自分の血液型を知らない』と答える人が大半でした」(ニューヨーク在住の日本人医療コーディネーターの手記より)

海外では献血経験者や妊娠・大手術を経験した人以外、自身の血液型を把握していない成人が珍しくありません。「血液型で人の気質をカテゴライズする」という発想自体が国際的には極めて異質であり、科学的・実用的な医療情報としてのみ扱われているのがグローバルな実態です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。