二点透視図法の書き方完全攻略!部屋や建物の立体感を激変させる極意

二点透視図法の書き方完全攻略!部屋や建物の立体感を激変させる極意

二点透視図法の書き方完全攻略!部屋や建物の立体感を激変させる極意にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

初心者が二点透視図法を描く際に最も陥りやすい失敗は、「キャンバスの枠内に2つの消失点を両方とも配置してしまうこと」です。作画用紙の中に2つの点を打つと、画角が広角レンズ(魚眼)の限界値を超え、手前の角が不自然に尖った鋭角な箱になってしまいます。

自然で狂いのない立体空間を立ち上げるための具体的な手順は、以下の通りです。

まず最初に行うのがアイレベルの決め方です。アイレベルとは「カメラのレンズの高さ」、あるいは「観測者の目の高さ」を意味する1本の水平線(Horizontal Line: HL)です。キャラクターが立っている視点ならアイレベルは地面から約150cm、椅子に座った視点なら約110cm、地面スレスレのローアングルなら数十cmに設定します。この水平線の高さが、画面全体の天地の力関係を統括します。

次に決定するのが消失点の位置と距離です。プロの現場における鉄則は、「左右どちらか一方、あるいは両方の消失点をキャンバスの枠外に大きく逃がす」ことです。人間の自然な視野角は約60度とされており、用紙の横幅の2倍から3倍以上の間隔を2点間に確保することで、肉眼で見たときと同じ落ち着いた空間が生まれます。

この2点が確定したら、基本単位である立方体のパース書き方へ移行します。

1. アイレベルと交差する位置、あるいは上下の任意の位置に「手前の角」となる垂直線を1本引きます。
2. 垂直線の上端と下端から、左右の各消失点(左消失点:LVP、右消失点:RVP)へ向けて直線(パースライン)を結びます。
3. 左右それぞれのパースラインを垂直線で区切り、左右の側面の幅を決定します。
4. 決定した側面の角から、反対側の消失点へ向けて交差するように補助線を伸ばします。
5. 線が交わった部分を結べば、歪みのない完璧な立方体が完成します。

この立方体こそがすべての造形の基本単位(バウンディングボックス)であり、机も建物も人体すらも、この基本ボックスの内側に内包させることで空間のスケールが保証されます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。