SNSや大手知恵袋などのコミュニティを調査すると、「せっかく脚立を出してフィルターとストリーマユニットをピカピカに洗ったのに、相変わらずオレンジ点滅が消えない」「壊れているのではないか」という苛立ち混じりの投稿が毎年数千件規模で寄せられています。取材に応じた空調設備サービスマンも、「夏前の点検依頼のうち、数割は『掃除後にランプが消えない』という連絡で、現場に行くと1分で解決するケースが非常に多い」と苦笑交じりに明かします。
なぜ、手入れを完了したにもかかわらずランプは消えてくれないのでしょうか。現場検証から浮かび上がった2大盲点がこちらです。
盲点1:エアコンは「汚れの除去」をセンサーで自動感知していない
最先端の家電だからといって、「汚れが落ちた瞬間に自動でランプが消える」と思い込むのは誤解です。ストリーマおそうじサインは、あくまで積算タイマーによって機械的に点灯しています。そのため、どれほど内部を新品同様に磨き上げても、リモコンから「サインリセット信号」を送信して内部タイマーをゼロに戻さない限り、エアコンは点滅命令を出し続けます。手入れ後に何もしなければ、ランプが一生消えないのはシステムの仕様上当然の帰結なのです。
盲点2:ユニットの奥にある「安全スイッチ」が噛み合っていない
リセット操作を行ってもランプが消えない、あるいは直後に再び点滅を始めるケースでは、物理的な取り付けミスが疑われます。ダイキンのストリーマユニット挿入部や前面パネルには、感電事故を防ぐためのインターロックスイッチ(安全検知用の小さな突起スイッチ)が仕込まれています。ユニットが数ミリ浮いている、カチッと奥まで押し込まれていない、または前面パネルのヒンジがしっかりロックされていない場合、エアコン側は「ユニット未装着またはカバー開放」と判断し、安全のために警告点滅を維持します。「洗って戻した」つもりが、わずかな力加減の不足で半ドア状態になっている事例が現場では後を絶ちません。