日本語能力試験の海外出願と日本における出願の経緯を振り返れば、国内外で試験運営の枠組みが大きく異なっている点に留意する必要があります。日本国内の運営はJEESが担っていますが、海外では国際交流基金が各国の現地教育機関や文化交流団体と提携して実施しています。
特にベトナム国内(ハノイ、ホーチミン、ダナン、フエ等)での出願状況は過熱を極めており、会場の収容定員に対して希望者が殺到するため、受付開始から数時間で全会場が満席になる事態が常態化しています。そのため、「ベトナム本国で出願枠を確保できなかった技能実習候補生や留学生が、先に来日している知人に頼んで国内会場を確保しようとする」などの混乱が生じるケースも散見されます。しかし、受験地は原則として居住国内でなければならず、越境出願にはビザや入国スケジュールの厳正な管理が伴います。
一方、日本国内で出願を完了した受験者を不安に陥れるのが、JLPT受験票の発送時期と届かない理由に関するトラブルです。国内受験の場合、受験票は試験日の約2〜3週間前(第1回は6月中旬、第2回は11月中旬)に普通郵便で一斉発送されます。しかし、転居届を出していないことによる宛先不明返送や、アパートの郵便受けに氏名表記がないことによる配達不能が多発しています。
仮に試験日1週間前になっても受験票が手元に届かない場合であっても、決して諦める必要はありません。MyJLPTのマイページ上にログインすれば、試験の数日前から「受験票ダウンロード機能」が開放されます。マイページからPDF形式の受験票を印刷し、身分証明書とともに試験会場へ持参すれば、郵便物が届いていなくても正規に受験することが可能です。