ウーロンハイとは、無味無臭に近いピュアな甲類焼酎を烏龍茶で割ったアルコール飲料の通称です。名称の「ハイ」は「焼酎ハイボール(酎ハイ)」に由来していますが、一般的なハイボールと異なり、炭酸水(ソーダ)を使用しないスタイルが業界標準として定着しています。
その発祥には諸説あるものの、1970年代後半から1980年代初頭にかけて、東京・六本木や赤坂界隈のバーや飲食店で、女性客や夜の街で働く人々の間で広まったのが有力な起源とされています。当時、サントリーが日本国内で缶入り烏龍茶を大ヒットさせた時期と重なり、油っぽい料理をすっきり流せる割り材として烏龍茶が注目され、大衆酒場へと急速に普及していきました。
無駄な甘みが一切なく、茶葉特有の芳醇な香りとタンニンの心地よい渋みが、アルコールの刺激を適度にマスキングする設計。この極めてシンプルな構成こそが、半世紀近くにわたり居酒屋の定番ドリンクとして生き残り続けている最大の理由です。