TikTokやFacebookのグループ検索で「cửa hàng đồ cũ」と打ち込むと、日本国内のリサイクルショップ店内で撮影された膨大なショート動画がヒットします。店頭に並ぶ数十台の液晶テレビ、箱入りの最新キッチン家電、状態の良い日本メーカー製家具を前に、流暢なベトナム語で型番や販売価格が次々と実況中継される光景は圧巻です。
取材に応じた都内在住のベトナム人クリエイター(来日8年目)は、コミュニティ内の消費熱について次のように語ります。「来日したばかりの技能実習生や留学生にとって、新品の家電や家具を一式揃える費用は重すぎる負担です。そこで誰もが頼るのが日本のリサイクルショップでした。日本のリユース品は状態が極めて美しく、壊れにくい。母国の家族への仕送りや帰国時の手土産として、型落ちのスマートフォンやカメラ、ブランド衣料を買い求める動きが口コミで一気に広がったのです」。
さらに現在では、情報共有の枠を超えてcửa hàng đồ cũ日本店舗として実店舗を構えるベトナム人オーナーが、埼玉、愛知、大阪、神奈川などの外国人集住地域を中心に続々と誕生しています。従来の日本人向け店舗では値付けが難しかった「型落ち家電」や「修理前提のデジタル機器」が、独自の補修技術と東南アジアへの輸出ルートによって驚くべき適正価格で循環する仕組みが完成しているのです。