言葉の成り立ちを探る際、ネット上で頻繁に議論を呼ぶのが「香り松茸味しめじに続きはあるか?」という疑問です。SNSや知恵袋などでは、「姿シイタケ」「見てくれシイタケ」「足首マイタケ」「口取りエリンギ」など、まことしやかに様々なフレーズが語られています。
文献学的な事実として整理すると、古くから定着しているオリジナルの慣用句は「香り松茸、味しめじ」の8音・5音で完結しています。江戸後期の川柳や上方落語、料理人の口伝において、語呂合わせや座興の言葉遊びとして「姿シイタケ(姿形が美しく料理映えするのは椎茸)」と付け加えられるケースが派生しました。
さらに平成から令和にかけてのインターネット文化の中で、マイタケ(歯ごたえ・見事さ)やシメジ以外のキノコを称賛するローカルな言い回しが後付けで創作され、あたかも古来の続きが存在するかのように拡散されたのが真相です。民俗学的な見地からも、日本の食文化がいかにキノコの個性を愛で、その序列や特徴を言葉遊びとして楽しんできたかを物語る興味深い現象と言えます。
ネット上の生の声やコミュニティの反応を検証すると、現代の消費者の間でも強烈な認識のアップデートが起きていることが分かります。 「スーパーのぶなしめじを食べて『昔の人は味覚音痴だったのか?』と思っていたが、デパ地下で大黒本しめじを買って素焼きにしたら出汁の量が尋常じゃなくて腰を抜かした」 「松茸よりしめじが美味しいなんて貧乏人の負け惜しみだと思っていたけれど、本しめじの土瓶蒸しを飲んで先人に土下座したくなった」 といった驚きの声が相次いでいます。「しめじ=安価なぶなしめじ」という固定観念が解けた瞬間、何代にもわたって受け継がれてきたことわざの真意が腑に落ちるのです。