インターネット上で長らく定説とされてきた「音質ならDAM、曲数ならJOYSOUND」という固定観念は、2026年現在の最新機種事情においては半分正しく、半分は過去の遺物となりつつあります。
大きな盲点の一つが、JOYSOUNDの劇的な音質向上です。最新フラグシップ「JOYSOUND X1」や「JOYSOUND MAX GO」では、電子楽器のサンプリング波形を一新し、ドイツ・ローランド社と共同開発した高品質音源を搭載しています。生演奏の迫力という点では依然としてDAMに分があるものの、デジタルポップスやEDM、ボカロ系エレクトロミュージックの抜け感やシンセサイザーの粒立ちにおいては、JOYSOUNDのほうが原曲の雰囲気を忠実に再現しているケースも珍しくありません。
もう一つの誤解は「DAMにはネット発の曲がほとんどない」という思い込みです。第一興商も若年層のトレンド追従に全力を注いでおり、TikTokやYouTubeでバイラルヒットした楽曲、主要なボーカロイド有名曲はリリースから間を置かずに「LIVE DAM AiR」へ追加されています。かつてのように「ヒット曲なのにDAMに入っていない」という事態はほぼ解消されており、極端にコアな同人曲や自主制作音源を探さない限り、日常的な利用でDAMの曲数に不満を覚える場面は激減しています。