大手SNSや旅のコミュニティ、ダイビングの相談フォーラムを調査すると、誤った耳抜きによってトラブルを抱えた生々しい体験談が数多く散見されます。
「ダイビングのライセンス講習中、周りに迷惑をかけたくなくて痛みを我慢して潜り続けた。浮上後に激しいめまいと耳鳴りが止まらなくなり、救急受診したら鼓膜の内側が出血していた」(20代女性・旅行者)
「飛行機内で耳が詰まった際、鼻を強くつまんで思い切りフンッと息を吹き込んだら、耳の奥で『プチッ』と嫌な音がして激痛が走った。その後数日間、自分の声が異常に響いて仕事にならなかった」(30代男性・会社員)
現役看護師が運営する医療情報サイト『看護師ハピママのよりそい保健室』でも指摘されている通り、「力任せに鼻息を吹き込む行為」は最もやってはいけない耳抜きです。強い圧力がダイレクトに中耳腔へ加わると、鼓膜を痛めるだけでなく、耳管を通じて鼻腔内の細菌やウイルスが中耳に逆流し、急性中耳炎を誘発する引き金にもなります。現場の教訓が示すのは、「力でねじ伏せるのではなく、小さな圧でこまめに開放する」という意識の転換です。