ネット検索で頻繁に見かける「作者死亡説」や「作者不仲説」。しかし、結論から言えばどちらも事実無根のデマです。
なぜ死亡説が流れたのかというと、初代ケンシロウ役の神谷明氏以外の旧アニメ版声優陣(内海賢二氏、滝口順平氏など)の逝去ニュースとの混同や、原哲夫氏が重い眼疾患(角膜血管新生)を患い治療を続けているという報道が拡大解釈されたことが主な原因とみられます。武論尊氏・原哲夫氏ともに2026年現在も健在です。
また、「不仲説」が生まれた背景には、連載当時の独特な制作環境がありました。担当の堀江編集者は、原作者と作画担当が直接顔を合わせると「ストーリーの展開に気を使って作画の勢いが落ちる」「人間関係の遠慮が生じる」ことを防ぐため、あえて2人を直接会わせない徹底した分業管理を行っていました。
互いに原稿とネームだけで対話し、妥協のない勝負を繰り広げていた姿が、外部から「仲が悪いのではないか」と誤解されたのです。実際には、お互いが「相手の才能があったからこそ北斗の拳は成功した」と公言しており、深い敬意と信頼で結ばれています。