「1歳を過ぎたら牛乳を飲ませれば十分では?」と考える方も多いでしょう。確かに1歳以降は生乳をそのまま飲めるようになりますが、栄養成分を詳細に比較すると1歳からのミルクと牛乳の違いは歴然としています。
最大の相違点は鉄分とビタミンC・Dの含有量です。牛乳はカルシウムが豊富な反面、鉄分がほとんど含まれていません。さらに、牛乳に含まれるカルシウムやカゼインは腸管からの鉄吸収を阻害することが知られています。過剰に牛乳を飲みすぎると、かえって「牛乳貧血(鉄欠乏性貧血)」を引き起こすリスクがあるため注意が必要です。
生後6ヶ月を過ぎると母体からもらった貯蔵鉄が枯渇し、1歳児の栄養バランスと幼児食において鉄分不足は最も警戒すべき課題となります。赤身の肉や魚、レバー、ひじきなどを毎日バランスよく食べさせるのはハードルが高い家庭も多いはずです。1歳の離乳食と鉄分補給を無理なく両立させる手段として、コップ1〜2杯で1日の不足分をカバーできるフォローアップミルクは極めて合理的な選択肢といえます。