Aqua Timezの作詞を手掛けるボーカル・太志(ふとし)の言葉には、常に「弱者の心に寄り添う温もり」が宿っています。『虹』の歌詞においても、単なるポジティブな応援歌にとどまらない、人間の孤独や葛藤に対する深い洞察が散りばめられています。
サビで印象的に繰り返される「大丈夫」というフレーズは、決して無責任な励ましではありません。「泣いてもいい、つまずいてもいい」という挫折の肯定から始まり、雨(悲しみや苦痛)が降るからこそ空に美しい虹(未来や希望)が架かるのだという自然の摂理を人間の生き方に重ね合わせています。太志が描く歌詞の最大の魅力は、上から目線の教訓ではなく、同じ痛みを抱える一人の人間として隣で語りかけてくれる点にあります。この泥臭くも優しい人間味こそが、過酷な現実を生きるリスナーの琴線に触れ続ける理由です。