2026年12月に締結された大谷翔平選手とロサンゼルス・ドジャースの契約は、10年総額7億ドル(約1015億円)という、世界のプロスポーツ史を塗り替えるメガディールでした。それまでメジャーリーグ史上最高額だったマイク・トラウト選手(エンゼルス)の12年総額4億2650万ドルを大幅に更新しただけでなく、サッカー界のスーパースターであるリオネル・メッシ選手や、NFLのパトリック・マホームズ選手が結んだ歴代の大型契約をも上回る金字塔です。
この契約は、一般的な「契約金(サインボーナス)の一括受け取り」ではなく、10年間の均等な年俸支払いをベースとした分割契約となっています。しかし、その内訳は従来のプロ野球界の常識では計り知れない異例の構造を持っていました。
大谷選手に支払われる総額7億ドルのうち、契約期間中である2026年から2033年までの10年間に支払われるのは、年間わずか200万ドル(約3億円)、10年間で合計2000万ドル(約30億円)に過ぎません。残りの6億8000万ドル(約986億円・全体の約97%)は、契約終了後の2034年から2043年までの10年間で無利息で分割後払いされる仕組みになっています。