本木雅弘を語る上で欠かせないのが、1995年に結婚したエッセイスト・ミュージシャンの内田也哉子との類まれなパートナーシップです。当時、彼女がまだ19歳、本木が29歳という若さでの電撃婚は大きな衝撃を与えました。
内田裕也・樹木希林という破天荒かつ強烈な個性を持つ両親のもとで育った也哉子に対し、本木は内田家の婿養子(本名:内田雅弘)となる道を選択しました。常識にとらわれない内田家の価値観に飛び込んだ本木は、義理の母である樹木希林と二世帯住宅で長年生活を共にし、ときに衝突しながらも深い敬意と情愛で結ばれていきました。
樹木希林が晩年に遺した数々の言葉や生き様は、本木自身の人生観や演技論にも計り知れない影響を与えています。「家族であっても他人であり、それぞれが独立した個である」という内田家の独特な距離感を尊重しながら、夫婦は互いの表現活動を支え合う成熟した大人の関係を築き上げています。