読者の間で今なお語り継がれているのが、ダイヤのA act2 34巻に収録された最終回の結末と、突如として浮上した「打ち切り疑惑」の真相です。物語のクライマックスにおいて、主人公・沢村栄純が所属する青道高校は、最大の宿敵である稲城実業との西東京大会決勝戦という死闘を制し、見事に甲子園出場を勝ち取りました。
かつてイップスに苦しみ、エースナンバーの重圧に押しつぶされそうになりながらも泥臭く成長を遂げた沢村栄純の世代が掴んだ結末は、多くのファンに深い感動を与えました。しかし、甲子園本戦の試合描写が描かれないまま幕を閉じたことから、一部のネットコミュニティで「連載打ち切りだったのではないか」という憶測が飛び交う事態となりました。
この点について、週刊少年マガジン本誌の巻末コメントや公式インタビューにおいて、原作者の寺嶋裕二氏は明確な事実を語っています。西東京大会の決勝戦を自らの気力と体力のすべてを注ぎ込んで描き切ったこと、そして「ここで一度物語を締めくくることが作品にとって最も誠実な選択である」と判断した結果であり、編集部による打ち切りではなく作家自身の意思による完結であったことが明かされています。