作品の中核をなすテーマの一つが、最前線で政治闘争を繰り広げてきた妻である高市早苗との知られざる夫婦の日常と絆だ。同じ志を持つ政治家同士としての激しい議論、そして家庭内で見せる意外な素顔。カメラは極限状態の中で支え合う二人のリアルな生活空間にも踏み込んでいる。
長年にわたり自由民主党の重鎮として政策立案や党内調整を担ってきた男の背中。政策決定の過程で生じた葛藤や、派閥抗争の渦中で下した断腸の決断について、本人が沈黙を破り語るシーンは息をのむ迫力だ。政界の第一線で戦い続けた男の覚悟が、言葉の端々から溢れ出ている。