1986年に結婚した不動産会社役員の元夫との生活は、一見すると順風満帆に見えた。しかし、バブル経済の崩壊とともに事業は暗転。元夫が抱えた巨額の負債が、連帯保証人となっていた坂口良子さんの肩に重くのしかかった。離婚後もその返済義務は消えず、彼女は体調を崩しながらもドラマや舞台に出演し続け、健気に借金を返し続けた。
芸能界の関係者によれば、彼女は周囲に弱音を一切吐かず、プロフェッショナルとして現場に立ち続けたという。実生活での苦痛を笑顔の裏に隠し、女優としての誇りを守り抜いた姿は、多くのスタッフや共演者から深い尊敬を集めていた。だが、この無理な働き詰めが彼女の体を少しずつ蝕んでいったことは否定できない。