前向き抱っこを検討する際、保護者が気になるのが股関節への影響だ。赤ちゃんの股関節は未発達で軟骨部分が多く、不自然な姿勢で圧迫されると股関節脱臼のリスクが高まる。乳幼児発達学の専門知識においても、抱っこ時の脚は「M字型」、背中は自然な「Cカーブ」を保つことが理想とされている。
日本小児科学会の見解や各種発育研究でも指摘されている通り、股関節をまっすぐ伸ばしきった状態でぶら下がるような姿勢は避けなければならない。エルゴの対応モデルでは、前向き時でも赤ちゃんの太ももから膝裏までをしっかり支え、理想的なM字脚を維持できるよう設計されているのが大きな特徴だ。
また、発達上のメリットとして、前向き抱っこは赤ちゃんの視界を大きく広げ、五感を刺激する利点がある。一方で、外からの情報量が多すぎると「刺激過多」となり、夜泣きや機嫌の悪さにつながるケースもある。長時間の連続使用は避け、1回あたり20〜30分程度にとどめるなど、赤ちゃんの様子を伺いながら取り入れる工夫が求められる。